人間環境デザイン工学科
実録レポート
感性的も、機能的も、
両方学んでその先へ進みたい。
人間環境デザイン工学科
鈴木 雅人
岐阜県出身
入学のきっかけは?
人はなぜ、木材に特別なあたたかみを感じるのだろう。その感性的な価値を、もっと暮らしに活かす方法はないだろうか。そんな関心を追求するために本学科に進学しました。実は高校を卒業してすぐに建築系の専門学校に通っていたのですが、途中で自分が本当に興味を持っているのは木材という素材で、建築に限らないと気づいたため中途退学し、さまざまなプロダクトの可能性を探れる本学科に入学しました。ここではダイバーワークスという専門ソフトを活用し、自分の考えているプロダクトが人体にどのような負荷をかけるのかを手軽にシミュレーションすることもでき、これまで自分が知りたいと思っていたことが学べる充実した環境があります。
どんなことに関心がある?
まだ2年生のため専門的な研究にはかかわっていませんが、大学内外で積極的に経験を積もうと頑張っています。学外では、和歌山の伝統工芸である根来塗を3年がかりで本格的に学びはじめたところ。学内では、人の暮らしに関わる多数の製品のデータ分析を行い、その特性を正しく評価する技術を磨いています。学外で学んでいる根来塗はオーダーメイド品で極めて感性的ですし、学内で学ぶことは主に大量生産の既製品が対象で非常に機能的ですから、正反対ともいえる製品分野ですが、これを両方学ぶから自分の中に幅が生まれるのです。どちらか一方の視点だけで固定して考えない方が、見えることが多くなると感じています。
どんな毎日を送っている?
人間環境デザイン工学科の学びは、実際に暮らしの中に生かせるのがいいところ。私は一人暮らしをしていますが友だちとボードゲームをするためにちょうどいいサイズのテーブルを自作するなど、身の回りの不便を自分で解決するようにしています。そんなとき演習授業で採寸や設計を行った経験が生きてきます。また本学科は二級建築士の資格取得が目指せますが、多くの人が挑戦するわけではないため、私は建築サークルを立ち上げて同じ目的を持つ仲間を集め、一緒に試験の合格を目指して努力していこうと考えています。あいにく計画中に新型コロナウイルスが拡大したため思うように活動できていませんが、勉強以外に歴史的建築物の見学会なども行おうと思います。
今後の目標は?
まだ明確な目標は持っていませんが、漠然と目指したい姿は見えています。私は、自分の身につけてきた技術を活用して、その手からさまざまなモノを生み出す職人に強いあこがれを持っています。ですが自分も職人として活躍したいわけではなく、本学科で人間工学について学び、最新のプロダクトについて知識を深め、これまで受け継がれてきた感性的なモノづくりと、現代の機能的なモノづくりをかけ合わせて新しい価値を生み出せる人になりたい。そのためにまずは自分に確かな知識と技術をつけ、それを使って自分や回りの人の不便を解決していく経験をこのキャンパスで積んでいきたいと考えています。
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