地域・産学連携のためのライフイノベーション拠点形成

テーマ3:医歯工連携による医療機器・デバイスの開発

生体セラミックスであるハイドロキシアパタイト(HA)のナノサイズの単結晶や薄膜を用いて、医歯学研究者との医歯工連携のもと、各種インプラントや医療デバイスの開発を目指します。

■ 研究概要

本研究テーマでは、ナノ単結晶アパタイトやアパタイトシートなど、我々が独自で開発した新規の医用材料を基盤とし、それらの特性を生かした医療材料・デバイスの開発を行います。
これにより、従来にない生体組織の機能を修復・再生する治療デバイスや、低侵襲かつ早期治療を可能とする純国産の高付加価値・低コストの医療機器の開発を目指します。

■ 具体的な目標

(1) 物理刺激による非侵襲性ナノ複合抗菌性デバイスの開発
チタン(Ti)をドープした分散性に優れた高結晶性Ti-HAを合成し、細胞接着性および光触媒活性を複合材料表層のみに与えられた物理刺激により触媒活性を有する新規複合材料の創製を目指します。

(2) 歯周組織の修復・再生シートおよび機器の開発
歯周病による歯の喪失、また歯質のエナメル質の喪失に際し、歯根膜組織と歯質の同時修復のため、新しく開発した極薄HAシートにサイトカインを担持させます。それにより、歯質と歯周組織の同時修復を可能にするHAシートを開発し、オールアパタイトによる歯科治療の確立を目指します。

(3) 機能複合積層インプラントの開発
パルスレーザー堆積(PLD)法でHA薄膜を作製する際の結晶性、また、化学組成を原子レベルで制御する技術を確立することで、機能複合積層コーティングインプラントを開発し、生体内に留置した際の適合性や溶解性を制御した整形外科、歯科用のプレート等を開発します。

お問い合わせはこちら:
近畿大学 生物理工学部 0736-77-3888 (代表)
linnov@waka.kindai.ac.jp

近畿大学のシーズについてはこちら:
http://ccpc01.cc.kindai.ac.jp/KLC/seeds.html

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