地域・産学連携のためのライフイノベーション拠点形成

テーマ2:在宅ヘルスケアに適した生体信号モニタリング法ならびに信号解析法に関する研究開発

医工連携のもと、在宅ヘルスケアシステムに適した生体信号モニタリングや信号解析法についての研究開発に取り組みます。

■ 研究概要

本研究テーマは、これまでに我々が開発してきた音響測距法の技術や、生体が発する信号をもとに人の健康状態や生理状態を分析する技術、さらには人の認知機能を眼球運動の解析から推定する技術などを利用して、人々の Quality of Life(QOL)を高める技術開発を進めます。このような技術開発は、世界一の高齢社会と言われる日本において、高齢者を含む人々が健康な身体、健康な心で安心して暮らすためにも、きわめて重要な課題となっています。

本研究テーマの成果からは、在宅ヘルスケアシステムに適した生体信号モニタリング法、およびデータ解析方法の研究開発を推進することによって、疾病を未然に防ぐ予防医学分野に貢献すること、またそれらの技術が人々のQOLを保つための新しい情報通信技術分野に発展することが期待されます。

■ 具体的な目標

(1) 可聴音などを用いた距離測定法の研究開発
可聴音を用いた位相干渉に基づく距離推定法を拡張し、人などの位置や距離を把握する手法を開発します。身体のサポート技術への応用が期待されます。

(2) 眼球運動解析による脳・認知機能解析
単純な視標を眺めているときと、何らかの認知的課題に従事しているときの眼球運動パターンに現れる特徴を詳細に比較することにより、認知機能の状態を効果的に推定するための解析手法を開発します。

(3) 微弱生体電位計測とその解析法の研究開発
母体から計測される微弱な胎児心電図を検出するための信号解析法を開発します。妊娠異常を未然に防ぐための周産期医療における新たな在宅モニタリング法の確立し、安心して出産できる環境の創出を目指します。

お問い合わせはこちら:
近畿大学 生物理工学部 0736-77-3888 (代表)
linnov@waka.kindai.ac.jp

近畿大学のシーズについてはこちら:
http://ccpc01.cc.kindai.ac.jp/KLC/seeds.html

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