Multimodal Informatics and Wide-data Analytics Laboratory (Zaitsu Lab)

複合生命情報アナリティクス研究室

財津 桂

近畿大学 生物理工学部 生命情報工学科 教授

本研究室では、多変量解析やデータ駆動型ネットワーク解析などのInformaticsと種々の計測技術を融合し、研究者や技術者のニーズに応えた新たな技術の開発に取り組みます。特に、開発した技術によって研究者・技術者の効率性・生産性を飛躍的に高め、「持続可能な社会の達成」に少しでも貢献することを目標とします。

これまでの研究活動

統計解析言語Rを用いて、Bioinformaticsの自動実行を可能としたメタボローム解析の新規プラットフォーム:PiTMaPを開発し、Analytical Chemistryに発表しました (Zaitsu K*, Eguchi S, Iguchi A, Anal Chem 2020)。本論文はAnalytical Chemistry誌の表紙に採択されています。(左写真)

 

特に、計測手法としてリアルタイム計測に最適な「アンビエントイオン化質量分析(AI/MS)」を応用し、生きたマウスの脳などから内因性代謝物(メタボローム)をリアルタイムでモニタリングする「in vivo リアルタイム・メタボローム解析」の技術開発も進めてきました(Zaitsu K*, Anal Chem 2016&2018)。

 

また、細胞外液の回収手法である「マイクロダイアリシス法」とAI/MSを組み合わせ、ベイズ統計モデリングを時系列データ解析に取り入れた新たな手法を開発し、生体内分子のダイナミクスを捉える技術も開発しました(Kawakami D, Iguchi A, Zaitsu K*, Talanta 2021, 234(1): 122620)。

 

2019年、Elsevierからの依頼を受け、AI/MSに関する英文の専門書を出版(リンクはこちら)しています。(左下写真)

 

2020年には、AI/MSの応用展開を見据えた研究会「アンビエントイオン化MS次世代応用研究会(座長:財津 桂、共同代表者:横浜市立大学・関本奏子 准教授、名古屋大学大学院生命農学研究科・白武勝裕 准教授)」を設立し、2022年3月まで活動を行いました。

 

本研究会は2022年4月より「情報科学-AIMS融合基盤技術研究会(座長:財津 桂、共同代表者:横浜市立大学・関本奏子 准教授、名古屋大学大学院生命農学研究科・白武勝裕 准教授)」として、情報科学との融合を目指した新たな研究会として活動を開始しました。なお、本研究会は愛知県科学技術交流財団さまの研究会助成を受けております。

 

2021年、名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部様が「名大研究フロントライン」において、研究内容の紹介動画を作成下さいました。YouTubeにて公開されていますので、ご覧ください。

研究紹介動画

名大フロントライン

Copyright ©2022 Zaitsu-Lab

Multimodal Informatics and Wide-data Analytics Laboratory,

Department of Computational Systems Biology,

Faculty of Biology-Oriented Science and Technology,

Kindai University,

930 Nishi Mitani, Kinokawa, Wakayama 649-6493, Japan

CONTACT