Q1: 人間環境デザイン工学科を卒業すると、どのような会社に就職できますか?
A1: 最も多かった質問です。概要説明は就職・進学先を見てください。
* 業種はメーカー(製造業)、職種は設計・開発職です。 そこで活躍できる技術者(専門職)になれるように教育します。
* 次に例示するような企業には、人間環境デザイン工学科卒業生が備えている能力と資質について案内し、求人・採用していただけるよう広報活動を強力に進めています。 [業界別、順不同]
[電機・家電業界]三菱電機(株)、パナソニック電工(株)、ダイキン工業(株)、ヤマハ(株)、三菱電機エンジニアリング(株)、(株)日立産機システム、コイズミ照明(株)
[スポーツ・健康機器業界](株)アシックス、ミズノ(株)、ヨネックス(株)、オムロンヘルスケア(株)、テルモ(株)
[建築・通信・運輸業界]大和ハウス工業(株)、(株)NTTファシリティーズ、(株)リクシル、大阪ガス(株)、積水ハウス(株)
[素材製造・生活機器業界]TOTO(株)、YKK(株)、旭化成建材(株)、(株)日本製紙グループ本社、三起商行(株)(ミキハウス)、(株)島精機製作所、ブリヂストンサイクル(株)、グンゼ(株)
[文具・家具業界](株)イトーキ、コクヨ(株)、(株)岡村製作所、(株)キングジム、(株)リヒトラブ、(株)大塚家具
[医療・福祉機器業界]川村義肢(株)、川本産業(株)、(株)日立メディコ、パラマウントベッド(株)、瑞穂医科工業(株)、(株)カワムラサイクル、テルモ(株)、(株)モルテン
[自動車業界] 本田技研工業(株)、ダイハツ工業(株) 、(株)ブリジストン、スズキ(株)
など540社余を、これまでの就職実績も考慮して選定しています。
Q2: エンジニアとして女性が活躍できる職場があるのでしょうか?
A2: もちろんあります。むしろ女性だからこそ活躍できる職種が沢山あることはご存じでしょう。わかりやすいところでは、ファッション、アパレル、コスメに関係する各種企業には、女性の特性や感性を特に必要とする職種があります。
 人間工学の課題のひとつに「性差」があります。男性が女性の、女性が男性の特性や感性を知識として理解したり推論したりすることは可能でしょう。しかし、本質的、直感的あるいは経験的理解は異性にはとても困難であったりできなかったりすることは容易にわかります。 ですから、人間工学設計を担う技術者は、男女とも同数必要なはずです。この観点では、人間工学の専門知識を身につけた女性が進出する企業は、一般的な工学系学科よりずっと多いといえます。
 人間環境デザイン工学科では多くの専門教育科目で、個人差、性差、年齢差、経年変化(歳を取ること)などを強く意識しつつ講義を展開していますし、同じ講義の中でも男女の感性の違いを指摘したり各々の感性を重要視して多様な考え方を認めあうことを奨励したりしながら指導を展開しています。 その結果としての人間工学マインドの樹立は、男女共に生活関連プロダクトの設計エンジニアとしての適性を確立し、結果的に女性が活躍できる職域を広く確保でき、学生の希望を満たすことになると信じています。
Q3: 人間工学とはどういう学問なのですか?また人間工学を学ぶことによって最終的にどのようなことができるようになるのですか?
A3: 近畿大学人間環境デザイン工学科の学生は、衣食住のための機器、生産のための機器、創造のための機器(機器とは:道具、機械、器械、用品)と環境をその使用者に適した(使いやすいように)設計する技術を習得します。
 人間が直接触って操作したり、操作の中でもロボットなら絶対間違わないけれど人間だとミスしそうな装置をミスしようがないように改善したりする技術的なアイデアを創出する能力を養成します。

人間が直接触って操作する機器の例は・・・
・旅客機のコックピットにある座席、操縦桿や全てのスイッチと計器
・乗用車、バイク、トラック、ブルドーザー、耕耘機、自転車、ベビーカーから戦車まで、その運転操作を行う全ての装置類
・病院・手術室で; ベッド、歩行器、車椅子、松葉杖、ストレッチャー、待合椅子、患者が横たわる手術台、執刀医が使うメス、はさみ、注射器、麻酔医が使う麻酔装置、臨床工学技士が使う人工心肺装置、患者に入れる人工関節
・街で; 鉄道の座席、つり革、各種の非常ボタン、自動改札機、消防ホースや消火器、担架、AED、エスカレーター、エレベーター、レジスター、お肉屋さんの秤
・自宅・学校・職場で; ステープラー、事務用机・椅子、スクリーン、キーボード、書棚、カメラ、スマートホン、電話器、テニスラケット、バット、ボール、スキー板、スポーツ用シューズ、工作機械の操作盤、ビル守衛室・鉄道司令部・道路交通センターの操作盤
数え挙げると切りがありません。
 また、『家電』とインターネットで検索してみて下さい。上位にヒットするウエブサイトを見ると、その種類たるや数えることすら一苦労しそうな数が挙げられています。全部、人間が操作する機器の部類に入ります。

人間だとミスしそうな装置をミスしようがないように改善する・・・
ミスが発生しないように訓練する・・・は少し昔の考え方。
「人間は訓練してもミスをする」を前提に、品物を警戒色、安全色、注意色で区分する。レッドカード、イエローカードってあるでしょう。
 手術室で、麻酔ガスと酸素ガスのホースを継ぎ間違えると大変です。ボンベの口の形を変えてしまい、酸素ガス用ホースは絶対に麻酔ガスボンベに継げないように設計する。
 訓練してもミスをする理由を学問的・論理的に理解し、それを基に色々なアイデアとその具現化(具体的な設計)をおこなえるように学びを深めます。

念のため、人間工学は国際的に次のように定義されています。
-- 国際人間工学連合(International Ergonomics Association)による人間工学の定義 --
 人間工学とは、システムにおける人間と他の要素とのインタラクションを理解するための科学的学問であり、人間の安寧とシステムの総合的性能との最適化を図るため、理論・原則・データ・設計方法を有効活用する独立した専門領域である。

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